Look Look!! 歴史背景を知った上で見る東京駅は、大変新鮮に映りました。 2003年(平成15年)国の重要文化財に指定された東京駅は、1914年(大正3年)開業から約100年の永い歴史を持ちます。 近代化が進むこの国で、始めて政府によって養成された"第一世代の建築家”辰野金吾氏による設計。 英国留学の成果を基に、明治建築界をリードした辰野氏は、 日本銀行・東京駅などの建物を代表作に、全国に多くの建築作品を残しています。 第二次世界大戦時の空襲で焼失した、東京駅の3階部分とドーム屋根は、 戦後の厳しい財政状況下で、当初とは別の形状である八角屋根を持つ2階建ての駅舎として修復されていたのだといいます。 その姿のみを知る私は、それはそれで赤レンガの古い魅力を持つ建物だと思っていましたが、 当初の計画の想いが復元されたその姿を目の当たりにし、歴史を調べ知る事によって、 当時の情熱や重み、そしてそれを現代に甦らせ未来に繋げたいという多く人々の想いが加わり、 本来の魅力と新たなるエネルギーを感じます。 歴史ある古い物を大切にしながら、革新的な現代の物や環境とを上手く融合し、新しい都市の魅力を作っていく姿には、成熟した文化を感じますし、同じ日本人として大変誇らしい思いになります。 |